金属バットより飛ぶかもしれない!?軟式木製バットC271型。M号球では木製バットもありです。

2019年10月11日

硬くなったM号球では選手によっては、軟式金属バットよりも軟式木製バットの方が飛ぶことがあります。

軟式木製バット徹底解説

最近、軟式をプレーしているお客様から話を聞くと、「M号球に変わってから、金属よりも木製の方が飛ぶ」という話を聞くことが多くなりました。

さすがにビヨンドやイオタダブルレイヤーのような高反発バットには敵わないようですが、硬くなったM号球と軟式木製バットの相性はバッターによってはかなりいいようです。

そこで今回は、まだ軟式で木製バットを使ったことがない選手への解説と、こだわりの木製バットをご紹介いたします。

木製バットには打つ面のルールがあります(板目と柾目の違い)

すでに木製バットを使用している選手であれば知っていることだと思いますが、木製バットはボールを打つ面が決まっています

木でできているバットですので、木目があります。
まっすぐな木目が「柾目(まさめ)」
曲がって少し楕円形の年輪木目があるのが「板目(いため)」と言います。

実際に木製バットで見てみましょう。

木製バットの打球面「柾目」

木製バットの打球面「板目」

木目がまっすぐな打面が「柾目(まさめ)」。楕円形の木目がある方が「板目(いため)」

今まではメイプルであろうが、アッシュであろうが打球面は「柾目(まさめ)」でした。

ただアメリカのバットメーカー「ロックバット」によると、メイプルバットは、逆に板目の方が強度が10%~18%強く、飛びが良いという研究結果が出ています。
日本の木製バットメーカーでもある「ヤナセ」や木製バットの名門「ルイスビルスラッガー」もこの考えに同調し、メイプルバットのみ逆になっています。

これはメイプルの生息地による違いがあるのだと思います。
北米メイプルは成長が遅く、目がつまっているためにどちらの面でも強度が確保されていますが、例えば暖かい地域のメイプルであれば結果が同じになるかは疑問です。

木製バットメーカーは使う木材の特性や地域などを熟知しているので、その素材に適した面での打撃を推奨しています。

つまり木製バット打つ時は「ロゴのある面とその裏側では打たない」ことを徹底すればOKです。

これを守らないと、木製ですので使い始めてすぐにバットが折れてしまったりするので、特に軟式プレイヤーはバットの打球面などあまり気にしない選手もいると思いますので、注意してください。

バットの「芯」の違いは結構あります。

バットの芯は高機能系、金属、木製でかなりの違いがあります。

バットの芯の広さを比べると

ビヨンドなどの複合バット > 金属バット > 木製バット > ラミバット

野球バットの芯の広さ比較

ビヨンドなどはかなり根本にバットがあたったとしても、結構飛ぶことがあります。

それはバットの芯が広いからなのですが、バットは遠心力やしなりなどで飛ばすので木製バットの芯部分で当てるのが一番飛距離がでます。

木製バットの芯部分

練習の時に木製バットを使ってほしいのは、これが目的です。
ビヨンドや金属など芯が広いといっても、一番飛距離がでる芯の部分で打つのがいいのです。

どんな投球でもこの一番飛距離が出る芯の部分で打つ練習ができていれば、木製バットで練習し、試合で金属バットなどに戻ったときに飛距離伸びたり、ヒットになる確率が上がったりするのは予想できると思います。

実は金属バットも木製バットもスイング自体はそれほど変わりません。
ですので、練習で木製・試合で金属でも違和感なく練習の成果を発揮することができます。
違うといえば木製バットは打球がバットに当たったときに「しなり」ます。
このしなり加減が金属と違う部分ですね。打感が決定的に違います。

金属バットの場合、芯が広く多少外したとしても金属の反発力とスピン性能で飛距離を稼げます。道具で飛距離を買っている状態ですね。
ヒットが出るので「このスイングでOK」と考えがちになってしまいます。

木製バットで打撃練習すると、実はもっと飛ばせる「芯の位置」があることに気が付くことができます。
道具の性能に頼らないで、自分自身のバッティング技術を確立することができれば、いろいろなギャップを乗り越えることができます。

バッターによっては、金属バットよりも木製バットの方が飛ぶ場合がある

実は木製バットをつかった方が飛ぶ場合があります。
私の息子が高校軟式をやっているのですが、もともと重めのバットを好んで使っており、高校軟式なのですが、試合では硬式金属バットを使用したりしてました。
トレーニングバットも重量級。

試しに監督から「木製バットを使ってみたら?」と進められたらしく、紅白戦で使ったようです。

かなり良かったようで、使った感想を聞いてみると

・しなりが非常に感じられて、乗せて飛ばすイメージがはっきりと分かる。
・自分が感じた打感と飛距離が同じ。飛びすぎなどがない。
・バントはかなりやりやすい、わざと芯を外してバントするとかなりボールの勢いが止まる。狙ったところにいく。

ちなみに、軟式木製バットは普通に公式戦で使えます。

使うバッターとの相性もあるとは思いますが、木製バットと金属バットの決定的な違いは「しなる」ことです。
最近の金属バットは打球面の肉厚などを調整して反発力を上げていたりしますが、しなることはありません。
しならないという事は、ボールとバットとの接触時間が短いのでスピンがかかりにくい傾向になります。

木製バットの多くは表面をニスで加工しています。

これは強度を保つためだったり、湿気などを木製バットが吸い込んでしまい重たくならないようにしているためですが、このニスとM号ボールの相性がいいのかもしれません。

スイングがしっかりしている選手なら、木製バットをしならせ、ボールとの設置時間が長くなるので、強烈なバックスピンもかかりやすくなります。

またプラスティックの定規などをイメージしてもらうといいのですが、片方を固定して「びよよ~ん」と弾くとかなりの反発力(弾性力)が生まれます。

これが出来るのが木製バットです。

軟式木製バットのしなり

これがしなっている状態。

軟式木製バットの逆しなり

で、定規をビヨ~ンとした時と同じで、弾性力による「しなり戻り」いわゆる「逆しなり」が起こっているところ。

金属バットの場合、少し芯を外したとしてもそれなりに飛んでいくことが多くこれがメリットになりますが、木製バットの場合は芯を外すと全然飛びません。

ただ上の画像のようにしっかりと芯を捉えると、しなりによる弾性力+強烈なバックスピンによりイメージ通りの打球を飛ばすことができるようです。

また野球を続けていく場合、大学野球や社会人そしてプロは木製バットを使うので、バットによる「壁」にぶつかることも少なくなります。

最近は高校野球でも木製バットが見直されています

最近スポーツニュースなどに取り上げられていますが、硬式の高校野球で金属バットの見直しを提言する方が多くいらっしゃいます。

明徳義塾・馬淵監督の木製バット復活論に一理あり

これは木製バット復活のきっかけになるのか。高校野球選手権大会2回戦、智弁和歌山に1―7で敗れた明徳義塾・馬淵監督がこう嘆いている。

「負けて悔しいから言うわけじゃないけど、木のバットでやったらウチが一番強いんです。最近はとにかくパワー、パワーで、走者をためて大きいのをボコン!でしょう。野球とは本来、そういうスポーツじゃないんだ」

引用:exciteニュース

 

高校野球で飛びすぎる金属バットの危険な側面
「飛ばない」バットが未来を拓く

今夏の甲子園は、昨年の金足農(秋田)、吉田輝星のように700球以上も投げる投手は出ない模様だ。それでも、8月17日の3回戦で今大会No.1投手と評される星稜(石川)の奥川恭伸が延長14回165球を投げている。地方大会では200球をゆうに超える球数を投げた投手が続出していることを考えれば、個々の指導者の「良心」にこの問題を委ねるわけにはいかないだろう。「球数制限」の議論は必要性を増している。

それに加えて、この大会では、現在の高校野球の別の危険性が浮き彫りになっている。それは「金属バット」だ。

引用:東洋経済ONLINE

速い打球への怪我防止や、技術以上の飛距離が出ることへの懸念があるようです。

選手たちは高校野球までを一区切りとして、新しい道に進む選手もいれば、大学野球や社会人、プロへ進む選手もいます。

野球を続けるのであれば、必ずぶつかる金属バットと木製バットとの壁を超える必要があります。

通常の練習時など木製バットで練習しておけば、その壁を超えるのにも、時間がかからないように思います。

また高校野球に金属バットが導入されたのが、1974年の夏から。
木製の場合はどうしても木材の不足などが起こったり、折れるために経済的負担も大きくなり、金属バットの導入が決定しました。
多少「芯」を外しても飛ぶので、あっという間に人気になり、現在のようにほとんどの選手が金属バットを使うようになりました。

ただ先にも書いたとおり、大学から先は木製を使いますし、国際試合なども当然木製バット。

木製バットでしっかりと芯をとらえるバッティング技術があれば、金属や草野球などで使う高機能ウレタンバットでも確実に飛ばすことが出来ます。

折れるリスクはありますが、トレーニングなどから木製を始めてみてもいいかもしれません。

軟式木製バット

軟式木製バットは硬式木製バットよりも軽い場合がほとんどです。

同じサイズで木材もメイプルで同じなのに、硬式が重いのはなぜでしょうか?

実は少し前までは、軟式用はバットの中をくり抜いて、重量を軽くしていました。今も中空タイプの軟式木製バットはあります。

現在は硬式木製バットと同じく、くり抜かないタイプも多くなりました。くり抜いていないとヘッドくり抜きなどの加工もできるので木製本来の使い勝手が可能となります。

くり抜いていないのに、重量が軽いのは多分その木材の生息地域だと思われます。

北米やカナダなどのメイプル材は極寒地域なので、木の成長が遅く木目が詰まっているため重く丈夫なのだと思います。

逆に少し暖かい地域のメイプルなどは成長が早いので、木目がそれほど詰まってなく、同じサイズでも軽いバットが作れるのだと思います。

ただ軟式の場合、硬式のように900gも必要なく、硬くなったとはいえゴムの軟式ボールなので扱いやすい軽い木製バットの方がいいですね。

軟式木製バットプロメイプル

 

伝説の型「C271」軟式木製バットをベースマン限定にて作っちゃいました!

ベースマンではバッティング技術の向上や実際に試合でも使える軟式木製バットに注目し、あのルイスビルスラッガー社にお願いしまして、かなりこだわった軟式木製バットを作ってしまいました!

ベースマンオリジナル軟式木製バットC271型

カラーリングや形状、グリップエンドなどこだわりのバットです。
詳しく説明していきますね。

バット形状はケン・グリフィー・ジュニアなども使っていた伝説のC271型を再現

軟式木製バット(NARTBM)の全体形状

バット形状はどうしても重めになってしまう木製バットなので、振り抜きやすさと長打力を兼ね備えたルイスビルスラッガー社の「C271型」としました。

形状としては細身でグリップエンドからヘッドまで比較的スリムなバットです。

MLBではケン・グリフィ・ジュニアやアレックス・ロドリゲスなども使っている長距離打者専用モデル(C271型)です。

スペックが86cm・780g平均と、重めの高機能バットと同じぐらいのスペックなので、違和感なく使えるのではないでしょうか。
ちなみに大人気ミズノのギガキング02の85cmが750g平均です。

このバットは細身で振り抜きやすい形状のため、長距離砲バッターだけではなく、ケン・グリフィー・ジュニアに代表されるように、シュアなバッティングで、コンスタントにアベレージヒットを繰り出す選手にも適しています。

素材はメイプルで、中空ではなく硬式と同じ中身がつまったタイプです。

ヘッドくり抜き

軟式木製バットのヘッドくり抜き

ヘッドもくり抜いています。

木製バットでヘッドをくり抜くと、まずバット重量が軽くなります。

ヘッド側が軽くなるので、少しだけバランスが手元側に移動して、バットコントロールや振り抜きやすさが向上するので、ヘッドスピードが上がります。

あのエンゼルス大谷選手もヘッドくり抜きの木製バットを使用していますね。

エンゼルス大谷選手の木製バット

 

フレアグリップ(タイカップ型)

ベースマンオリジナル軟式木製バットのフレアグリップ

フレアグリップ(タイカップ)を採用しています。

もともとのC271型もフレアグリップでしたので、忠実に再現なのですが、やはり軟式金属バットと比べると木製バットは重いので、フレアタイプでバット操作がやりやすいようにしております。

逆ポッキータイプのデザイン+焼き刻印

軟式木製バット(NARTBM)の全体形状

カラーデザインにもこだわりました。

どんどん試合や練習で使ってほしいのですが、飾っておいても美しい木製バットを目指し、メイプル特有の木目なども伝えたかったので、逆ポッキータイプの打撃部ナチュラル、グリップ部は薄ブラウンとしました。

 

軟式木製の木目

薄ブラウン部もキレイに木目が出ています。

刻印部も木の素材感を出すために、カラー刻印ではなくあえてレーザー刻印にしています。

木製バット好きとしては、飾っておきたいぐらいの美しさですね。

 

ベースマンだけで数量限定発売

このC271型の軟式木製バットですが、ベースマン限定での発売です。

いっぱい数を作りたかったのですが、木材などの関係もあり、あまり作れませんでした。本当に残念です。

発売は2019年10月上旬ですが、近日予約販売を開始します。

気になるお値段ですが、1本9,900円(税込)です!

一般的なトレーニングバットと違って、ピッチャーが投げた球を打つこともできますし、試合にも使える。

金属より少し重めなので、トレーニングにも使える。バントは超やりやすい。

最近の高機能バットは4万円ぐらいするのが多いので、技術を磨くにはお手頃なのではないでしょうか。

もちろん普通に使っても飛びますよ。試してください木製の力を!

 

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