トップとミドル、ダブルバランス設計の硬式木製バット。グリップエンドに秘密あり
長く持てば86cmのトップバランス、短く持つとグリップエンドのカウンターでミドルに。ルイスビルスラッガーとベースマンのコラボ硬式木製バット
今回ご紹介するのは、グリップエンドの形状とヘッド側のバランスにこだわった、ルイスビルスラッガー北米プロメープルで作った硬式木製バットです。
グリップエンドの形状を追求することによって、長く持つとトップバランス、短く持つとミドルバランスになるように設計したバットです。
一番長く持つとまるでハンマーを振っているような「スーパートップ」バランスになり、非常にヘッドが走ります。
短く持つと、グリップエンドのカウンターにより軽く感じられバット操作がやりやすくなります。
同一打席で、2ストライクまでは長打狙いで長く持ち、2ストライク後からは出塁ヒット狙いで短く持つ。
長打も単打も狙える、ユーティリティ硬式木製バットです。
それでは特徴を説明していきます。
グリップエンドの形状がキモ
グリップエンドをフレア(タイカップ)+厚め団子形状にすることにより、操作性を確保しながらエンド側に重量を持たせています。
これによりカウンターの役割によってトップとミドルのダブルバランスを設定しています。
一番長く持つ(スーパートップ)
一番長く持った場合、グリップエンドを手のひらで包み込むように握ります。
グリップエンドの形状は、ちょうど中指・薬指・小指がフィットするようになっており、余計な力みなどなく握れるようになっているので、まるでハンマーを振り回しているようなイメージになります。
長さも86cmあり、ヘッドもくり抜いてあるので非常にヘッドが走るスーパートップバランスとなります。
普通に持つ(トップからセミトップ)
もともとこの木製バットはグリップエンドを
上記のようなタイプであれば「トップバランス」設定です。
普通に持てばトップからセミトップバランスで使うことができます。
グリップエンドの厚さが約2.5cmあるので、感覚的には84cm、83cmのトップバランスのイメージです。
ただカウンターバランスとヘッドくり抜きで、非常に振り抜きやすいトップになります。
短めに持つ(セミトップからミドル)
短く持つと、グリップエンドのカウンターバランスとヘッド側のくり抜きによりセミトップからミドルのイメージになります。
実際に振ってみましたが、86cm・890g平均のスペックですが非常に軽く感じます。
BMの店舗スタッフや普段木製バットを使っている大学生などにも試してもらいましたが、多くの方が「見た目よりも全然軽く感じる」との感想でした。
打席で2ストライクまでは長めに持ち、長打狙い。
2ストライクからは出塁ヒットを狙って短く持つ。
こういった使い方にも向いています。
打席前のバットウエイト効果もありますね。長く持つとヘッド側に重たさを感じますが、短く持った時に軽く感じバット操作がやりやすくなるイメージです。
ヘッド側にも、こだわりあります
86cmという長さで振り切りをよくするためにヘッドはくり抜き加工をしております。
バットの芯を広く使うために、打球部の平行部は少し長めに設定しています。
ビール瓶のような急なテーパー形状ではなく、スリムタイプの平行部になります。
木の強さをイメージしたカラーリング
カラーリングにもこだわりが。
使用している木材は超硬質の打感と抜群の弾きで評価の高い、ルイスビルスラッガーの北米産プロメープルを使用。
原木の強さと打球に負けない強い意志を感じさせる、焼き加工×ブラウンカラーとし、中央にはゴールドリングを配置。
見た目にも非常に美しい仕上がりとしました。
ルイスビル工法
ルイスビルスラッガーが採用している製材工法。
1本の原木から良い木目の部分のみを製材します。
若い細めの原木から外側の良い木目の部分のみ製材
材も北米産メイプルなので、信頼性が非常に高い木材を使用しています。
木材を無駄にしてしまいそうですが、実はルイスビルはアメアスポーツというところがブランドを保有しています。
このアメアスポーツグループには他スポーツブランドで木を使ったり、家具などを取り扱う関連会社もあるため、木材は無駄にならないようになっています。
スペック
●硬式木製バット
●メーカー名:ルイスビルスラッガー
●メーカー品番:BM2031
●カラー:焼き加工×ブラウン
●サイズ:86cm・880g平均
●素材:プロメープル(北米産)
●ヘッドくり抜き加工
●BFJマーク
86cmの割には比較的軽めの設定です。
ルイスビルスラッガー 野球 硬式木製 バット ベースマン限定 86cm PRIME プロメープル BM2031
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最後に
ベースマンでは硬式・軟式木製バットはオリジナルなどをメーカーさんと協力しながら開発しており、今回はサイズや使い勝手、カラーなどかなりこだわった硬式木製バットになっております。
実は大人の事情で名前は言えませんが、このグリップエンド形状を使っているプロ選手もいます。グータッチで有名な監督から「天才的な打撃センス」と言われた選手です。
この選手もあまり身長は高くありませんが、2ストライクまでは長めに持って長打を狙い、追い込まれたら短めに持ちショアなバッティングで打率や出塁率を上げています。
スタンダードタイプとは異なり、グリップエンドも大きめになってしまうので使うのには多少挑戦的な部分もあるかと思いますが、木製バットでのバッティング向上を狙っている大学生などにはぜひ試してほしいバットです。
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