野球グラブを熟知したグラブ職人「池北晃明氏」のグラブ「一富士」

2020年9月11日

野球の硬式・軟式グラブの組付け職人「池北晃明氏」が独立して立ち上げたグラブブランド「一富士」。締め紐の魔術師としての腕は確かです。

野球硬式、軟式グラブの池北工房。一富士

今回ご紹介するのは、グラブ職人「池北晃明氏」が立ち上げたブランド「一富士」のご紹介。

池北晃明氏って誰だ??

という方がほとんどだと思います。

池北晃明

 この方です。

あれ!?どこかで見たことあるぞ。

という方はかなりの野球マニアですね。

実は池北氏は長年ベースマンに在籍し、オリジナルオーダーグラブの組み立てや各種メーカーの修理、メーカーと共同でバットやグラブなどの商品開発などを手掛けてきた人物です。

昨年定年を迎えたのを期に、株式会社池北工房を立ち上げ自身のブランド「一富士」や木製バットなどの企画制作、グラブの修理など行っています。

選手やユーザーに一番近いところで経験を積んだ、野球グラブの技術と知識

通常野球のグラブは硬式にしろ軟式にしろ、各パーツを断裁して、糸をミシンでステッチして、レース(紐)で組み上げていきます。

野球グローブのパーツ

グラブのパーツは非常に多くあり、これを職人が手作業で立体的に組み上げていきます。

人の作業ですので、全く同じ断裁革を使ったとしても同じ型になりません。レース(紐)の締め付け具合(強弱)やステッチ技術や革やレースを薄くしたりして素手感覚に調整したりします。

野球グローブ用のアイロン

このようなグラブ専用のアイロンで型付け加工などもします。

池北氏は野球専門店の店頭でいつも選手の声を聞き、グラブ修理や型付けをしてきました。

甲子園常連校の選手なども、その選手の特徴を考え全部組み上げていました。

そのような経験を池北工房のグラブ「一富士」として形にしています。

 

これはファーストミットを組み付けている動画です。

レースの通し方もそうですけど、場合によってはレース(紐)の厚さを薄くしたりしてグラブ型の調整などもします。

話はそれますが、新品のグラブの全部のレース(紐)交換は、しないことが多いです。

それはグラブの型が変わってしまうからです。

もちろんレース(紐)が切れたり、ボロボロになってしまって全部交換修理などは行います。

また野球専門の販売店ということで、メーカーやブランドを問わず非常に多くのグラブを見て、修理して、型付けしてきたので、その知見は非常に正確です。

池北氏がベースマンに在籍していた時も「この内野手用のグラブはもう少し手入れ部分を広げて指の間隔を調整した方が使いやすくなる」などのアドバイスを的確にしていただいていました。

 

池北氏が手掛ける野球グラブブランド「一富士」

一富士:野球グラブ硬式内野手用

純和風なブランド名ですが、日本らしくていいですよ。「一富士」。

上記の画像は内野手用で小型ですがポケット深めのしっかり掴むタイプのグラブです。

一般的なワンピースウェブを採用していますが、じつはこのワンピース部分を少しだけ大きめのウェブにしています。

またウェブ上のくるくると巻いてあるレース(紐)も通常よりも紐通し穴を下の位置にして、ウエブ上部の強さを出すと共に、見た目的にもかっこよく仕上げています。

ウェブの大きさなどを少し変えるだけでも、グラブ自体の強度やポケットの深さなども使い込むうちに変わってくるので、この微妙な調整がいきていきます。

一富士硬式グラブ内野手用受球面

一富士の受球面には刻印などは一切ありません。デザイン的な部分をできるだけなくしグラブ本来の「ボールを捕る」という仕事に専念させたいためですね。

また手の甲が見える部分「窓」と表現することもありますが、ここも小さめに仕上げています。

バシッとフィットすればいいのですが、グラブを浅くはめる選手などは指関節などが見えてしまう場合などがあり、使い勝手が悪くなるのであえて窓を小さめにして素手感覚にできるだけ近づくようにしていますね。

メジャー選手のグラブなどはこの窓が小さい選手が多いです。

当てどりなどがなく、しっかりと掴む事を重視する傾向が強いためです。

こういった経験に基づく微妙な調整がしてあるのが、一富士グラブの特徴です。

 

硬式カラーグラブ(外野手用)

池北工房 一富士 硬式カラーグラブ外野手用

カラーグラブなども作成していますが、このカラーグラブ「硬式用」です。

硬式用はほとんどが高校野球対応のグラブになるので、2色使いなどのカラーグラブはほとんどありません。

オーダーでの対応になります。

でもあえて作ってしまうんですよね。職人なので「硬式の2色カラーグラブはあまり触ったことないだろうから、売れなくてもいいから持っててみて」ということらしいです。

人差し指と中指の部分のレースの通し方が少し変更されています。

指先までの強さをだすことと、指の一体感を出すための一工夫です。

もうすでにポケットぽい部分ができてしまっていますね。何もスチームや湯もみなどしていない状態です。

深く確実にキャッチする型になっています。

一富士 軟式カラーグラブ(オールラウンド)

軟式用のオールラウンドグラブなども作っています。

可愛いカラーリングですよね。

少し大きめで内野全般から外野などまでカバーするタイプです。

外野手用などによく使われるダブルトンボタイプのウェブも合っています。

和風なロゴにポップなカラーもいいですよね。

 

一富士のグラブはベースマン各店、ネットショップで発売しております。

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最後に

今回はベースマン退職後にグラブ職人として株式会社池北工房を立ち上げた池北晃明氏の紹介でした。

現場に一番近いところで、ホントにいろいろなグラブを触り、直し、型付けしてきたので知見と技術はすごいものがあります。

実際に私もグラブをはめてみましたが、型はかなりいいですね。

ちなみにあの湯もみが有名な「あの」メーカーのグラブに皮革や型は近いです。あくまで個人の意見ですが。

気になる方はベースマン店舗にもありますので、ぜひ触りにきてください。