軽打でフェンス!?軟式バット初の空気でカッ飛ばすアシックス「レガートゼロ」

軟式M号ボールのエネルギーロスを極限まで減らし、空気による反発力で驚異の飛距離を実現。アシックス レガートゼロ

空気で飛ばす軟式バット アシックス レガートゼロ

今回ご紹介するのは、高機能系の軟式バットとしては初となる構造、なんと空気を入れて飛ばすバット、アシックス レガートゼロです。

軟式M号ボールのエネルギーロスを減らしつつ、復元率が100%の空気を利用して反発力を出す。

自転車のタイヤのように、バットには空気注入口があり空気を入れて自分のスイングやパワーに合った調整が可能(空気圧を調整します)。

ロングティーなどでは軽打でフェンスとかもあり、かなり飛ぶバットに仕上がっています。

さらに打撃部のほとんどが空気なので芯がめちゃくちゃ広い。

軟式バットでは、ミズノギガキングやローリングスハイパーマッハシリーズなどが人気で、アシックスは少々遅れをとっていましたが、ここにきて大逆転の可能性が出てきました。

それほど画期的なバットです。

アシックスの担当もこっそり言っていましたが、軟式の試合で使うためにはJSBB(公益財団法人全日本軟式野球連盟)の認可を取る必要があるのですが、大変だったみたいです。

空気層の表面の耐久性など素人目にも「大丈夫かな?」という部分がありますからね。

しかしさすが世界のアシックス。すべてクリアしていよいよ2020年に発売となります。

 

軟式バットの種類

ご存知の方も多いと思いますが、現在発売されている軟式バットの大まかな種類と特徴を確認しておきます。

ウレタンフォームバット

軟式の複合バットでは一番ポピュラーなタイプ。ミズノギガキング・ビヨンドやZETTのバトルツインなど、多くのバットがあります。

打撃部にウレタン(PU)を入れてヒット時のボール変形を抑制しエネルギー損失を抑えます。
一般的に同じ材料なら厚いほど反発性能が良いとされています。

軟式ボールの変形による反発力の違い

できるだけボールを変形させないことが重要になります。さらにボールを変形させないで打球部に反発力を生み出すことが重要。

 

FRP(カーボン素材・グラスファイバー)

繊維強化プラスティックのことで、ルイスビルスラッガーのカタリストやZETTのブラックキャノンシリーズがこのタイプ。
繊維の重ね方や部位ごとの厚みが自在であり、重量やバランスの調整でバリエーションが豊富に作れます。
また、金属に比べしなりが感じられるのが特徴です。

金属

硬くしなりにくいのが金属製。
FRPと比べると、しっかりした硬めの打感になります。
単管のためコストパフォーマンスがいいバットが多いです。

 

飛ばすには「ボールの変形を抑える」「打球部に復元力」の両立

複合系バットで重要なのは、軟式ボールの変形を抑えること。
軟式ボールは、変形するとエネルギーを失いやすい素材でできており、打撃時に変形させないようにするためにバット打球部にウレタンやアシックスのジュニアバットだとシューズのインソール素材などを使用しており、かなりボールの変形を軽減できるのですが、ウレタンには質量が当然あるのでバットの変形などによりエネルギーロスは発生します。

さらに打球部の復元力です。

反発力=エネルギーロスを低減すること、が最重要になるので、打球部素材のエネルギーロスがさらに低減できれば
既存のウレタン製より反発の良いバットが生まれるというコンセプトからレガートゼロが生まれました。

エネルギーロスが少ない(つまり「復元力」に優れた)素材で
代表格は空気です。
空気は100%復元するため、エネルギーロスはなんと『ゼロ』。さらにウレタンのようにヘタってこないので復元力がバット自体が壊れない限り継続します。

 

バット表面は大丈夫なのか?

バット内部を空気で膨らませてボールの変形を抑えて、反発力を生むのですが、バットの表面(打球部)がちょっと心配になりますよね。

破裂してしまうのではないかとか、空気が漏れてしまうのではないかとか。

アシックス軟式バットレガートゼロの内部断面図

空気が入っているとはいえ空洞ですからね。

アシックスもこの部分は開発に苦労したみたいです。

目をつけたのが、野球ではなく他のスポーツ。

サッカーボールに注目しました。

サッカーボール

中心はFRP素材の芯があり、その周りが空気用の空間。

外側は人工皮革+EVAシートをバットの形になるよう形成しています。

軟式ボールが衝突する衝撃や、サッカーボール以上の内圧にも耐える構造になっています。

ちなみにこのレガートゼロは日本製で、サッカーボールやバレーボールで有名な株式会社ミカサの日本国内工場で生産されます。

ボール製造の経験が非常にあるメーカーさんですので、安心です。

さらに通常バットの場合、品質試験は5項目ぐらいなのですが、このレガートゼロに関しては15項目もの品質試験があり合格した商品のみ発売されます。

あのミカサ製ですからね、安心です。

野球youtuberトクサンTVでも取り上げられています。

 

空気によるロスを減らしているので、かなり飛んでいるようですね。ピッチャー泣かせのバットになっているようです。

 

アシックス「レガートゼロ」スペック

アシックス「レガートゼロ」商品スペック

  1. 商品名:レガートゼロ(LEGATO ZERO)
  2. サイズ:S84(725g) 直径6.95cm
  3. 適 応:J.S.B.B.ルール対応
  4. トップミドルバランス
  5. カラー:ネイビー×ホワイト(410)、ネイビー×レッド(412)
  6. 機 能:業界初のエアー注入型バット/空気の復元力でウレタンバット以上の飛びを
  7. 素 材:(本体)カーボン+グラスファイバー、合成皮革、合成ゴム・(グリップ)ポリウレタン

長さは84cmのみとなります。重量が725g平均。ミズノ・ギガキング02の84cmが730g平均ですので、他のウレタンバットとそれほど重量は変わりません。

空気な分、軽くなるかなとも思いましたが、表面の強度を高めるためにかなり頑丈な合成皮革をつかっているのでしょうね。

アシックス「レガートゼロ」内部構造

空気圧調整

2.5気圧~3.5気圧で空気圧調整が可能です。
反発係数上の推奨気圧は、2.9~3.1気圧になりますので、まずは3.0気圧で試打してもらって自分好みの調整をしてください。
衝突速度(スイング速度+衝突速度)が早いほど、気圧を上げれば衝突時のボール変形を抑えることができます。

反発性能持続

通常のウレタン製バットは打撃を繰り返すとウレタンが劣化し復元力(=反発)が低下しますが、
レガートゼロは空気を入れ直すことで反発の低下が抑えられ、飛びが持続します。

ヘッド寄りのバランス

振りぬきやすいシャープな形状で重心はトップミドルバランスに設定。
操作性と飛びの両面に配慮したスペックです。

高反発

グリップエンドから70.9cmの位置で反発係数最大になります。(ちょうどアシックスロゴの下のあたり)
※従来品(バーストインパクト)比:+4.2%
つまり95mの打球が、約99m飛ぶことになります。※バーストインパクトとの比較
フェンスに当たるか、フェンスを越えるかという大きな差になりますね。

先端まで飛ぶ

これまでのウレタン製バットより芯~先端側で高い反発性能があります。
先端は遠心力も大きく、飛びの可能性を秘めた構造ですね。

推奨気圧 2.9~3.1kgf/cm2

アシックスで行われた反発試験から、推奨気圧は2.9~3.1kgf/cm2。
気圧毎に反発性能が大きく異なるため、自身に合う気圧を見つける必要があります。

衝突速度で飛ぶ気圧は違う

ボールとバットの衝突スピード(投球速度+スイングスピード)
によって、もっとも飛ぶ気圧が異なる傾向があります。
特に衝突速度が大きいほど、高い気圧設定を推奨しています。

空気だから性能低下しにくい

空気の復元力は劣化しないのが最大の特徴。
表面素材のわずかな影響で約3%は性能低下するものの、低下率はウレタン素材の半分以下です。
飛びが持続します。

 

使用上の注意事項

エアー式バットですので、普通のバットとは異なる注意点があります。取り扱い説明書から特に注意する点を抜粋しますね。

●バッティングセンターでの使用には適していませんので、使用しないでください。
●専用空気入れ(別売り)を使い、打球部(エアー注入口)から適正圧284.4〜304.0kPa(2.9〜3.1kgf/cm2)の空気を入れてご使用ください。適正値外で使用した場合、破損の恐れがありますのでご注意ください。また決して343.2kPa(3.5kgf/cm2)以上に空気を入れないでください。破裂する恐れがあります。
●打音・打感・反発については、本体の疲労・劣化等微妙な変化によって変わってくる可能性があります。エアー式バットは構造の特性上、打音に関して多少の高低がありますが品質上問題はありません。
●打球部にやわらかい素材を使用しているため、長期間過度な荷重をかけないでください。打球部が変形する場合があります。
車のトランクなど高温になるような場所では保管しないでください。打球部が変形する場合があります。

またバット出荷時はエア気圧を約1.0気圧(kgf/cm2)で出荷します。これは表面の素材等に負荷がかからないようにするためです。

そのままでは使えないので、必ず空気を入れてから使用するようにしてください。

1日の使用前には必ずチェックを

数日保管したり、外部の環境の変化によってもバット内部の空気圧は微妙に変化することがあります。
使用前には必ず空気圧をチェックし、必要に応じて入れなおしてください
(同日の100~150球程度の打撃では、ほぼ空気圧は変化しません)

保管にも注意を払ってください

極端な高温・低温環境での保管は打球部のシワや変形の原因になります。
同時に長期間の保管では、空気圧が大きく低下することがあります。

専用のポンプもあります。

アシックス レガートゼロ用ポンプ

空気をバットに入れて、その気圧を調整する必要がありますので専用のポンプが発売されます。

手押し型のポンプで、先端に専用のチューブ金具を取り付けて空気圧の調整をします。

レガートゼロの空気ポンプのゲージ表示

ゲージ表示がついており、ミドリの部分(2.9〜3.1kgf/cm2)が適正気圧。

白の部分も使えますが、自分のスイングなどに合わせて微調整可能です。

赤の部分はレッドゾーン。赤表示の気圧では絶対に使用しないでください。

 

自分に合った気圧を探そう!

スイングスピードやパワーなど、気圧を高くしたからといって飛ぶということはありません。

自分に合った気圧を見つけることが、このバットを使いこなす最大のポイントとなります。

まずは3.0気圧(3.0kgf/cm2)から始めるのがコツ!

その後、

→捉えてもボールに負けてしまう
→ライナーが出ても飛ばない

この場合は、少しづつ気圧を下げてみてください。(2.5気圧以下にはしないでください)

→振り切るとポップフライが多い
→打球部が潰れて中芯にあたる感覚がある

この場合は、少しづつ気圧を上げてみてください。(3.5気圧以上には絶対にしないでください)

できる限り近い条件で比較していただきたいため、ロングティーでの比較をおすすめいたします。
その後、実戦を重ねて微調整して下さい。

 

またバットお届け時は、バットへの負荷が小さい空気圧でお届けします。※約1.0気圧(kgf/cm2)

使用時は必ず空気を入れて調整してからご使用ください。

 

ベースマンでは専用ポンプとのセットで予約中です(2020年8月中旬の発送予定)

アシックスレガートゼロは8月中旬にネイビー×ホワイトのカラーが先行発売されます。

ベースマンでも少ない数量ですが、確保して発売します。

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最後に

軟式の高機能は長年ビヨンドやギガキングなどに代表されるウレタン系バットが人気でした。

カタリストなどのカーボン系もありますが、新たなカテゴリーの登場ですね。

理にかなっており、あまりの飛びにちょっと野球が変わる可能性も秘めています。

ピッチャー泣かせになるのは明らか。芯も広いのでしっかりと芯に当てて振り切れば、かなりの確率でヒットやホームランが生まれそうです。

自分にあった空気圧などを調整したり、ポンプが必要だったりと少しお高めプライスとなりますが、結果を出したい選手は一度試した方がいいかもしれません。