2019年モデル中学高校軟式金属バット解説「飛び？ミート率？」

2018年10月22日2019年8月16日

1. 中学高校軟式野球対応の人気金属バットを特集。公式戦で使える軟式金属バットを徹底的に解説します。

中学高校軟式野球対応の人気金属バットを特集。公式戦で使える軟式金属バットを徹底的に解説します。

高校野球といえば、甲子園を頂点とする「高校の硬式野球」をイメージする方が多くいらっしゃると思います。

確かに高校野球では、硬式のプレイヤー人口の方が圧倒的に多いのは事実です。

しかし高校軟式野球チームも結構あります。学校によっては硬式軟式両方あったり、校庭や学校の事情により軟式チームしかなかったりと様々です。

高校野球では硬式も軟式も「公益財団法人　日本高等学校野球連盟」の管轄となります。いわゆる「高野連」の下部組織に各都道府県などの軟式連盟が所属しています。

東京では「東京都高等学校野球連盟」があり、軟式は「軟式部」という形にて各公式戦等を運営しています。

高校軟式の公式戦で使える軟式金属バット

高校軟式の公式戦で使える金属バットにもルールがあります。簡単に説明しますね。

金属製バットは、「製品安全協会」のSGマークが入っているバット。
※実は軟式金属にはSGマークだけではなく「JSBB」マークもあります。両方のマークが入っているバットがほとんどです。
高校軟式だけではなく、中学生・大学や専門学校、一般の軟式大会でも使えるようにするためです。

このマークですね。公式戦などで球審がよく確認しています。
高校軟式は高野連が管轄しており、他の軟式（少年野球・学童・大学・専門学校・一般）はJSBB（全日本軟式野球連盟）が管轄しているためにこのようなことになっています。ちょっと面倒ですね。
バットの色は「シルバー系」「ゴールド系」「ブラック系」のみで、反射するタイプはNG
赤とか青とかの金属バットは使えません。
グリップテープの色は、ブラックまたはブラウン系の単色とし、本体同色の型押し加工のものは使用できる。
カラーやカモフラ系のかっこいいグリップテープはNGということです。
ビヨンドなどの高機能系バットは使用禁止。
重量制限は特になし。
硬式ですと900g以上の重量というルールがありますが、軟式にはありませんので重めのバットから、500g代の軽量バットまであります。

といったところです。後はメーカー名などは片面に全て印刷など、バットメーカーにお任せしておいて大丈夫な部分になります。

高校軟式で使う場合の注意点としては、

金属バットの色は「黒・銀・金」！
グリップテープは「黒か茶」！
ビヨンドなどの柔らかいウレタン系やカタリストなどのカーボン系バットは使えない、金属のみ！

と覚えておけば大丈夫です。

中学軟式で使う金属バットは軟式野球連盟の「JSBB」マークが必要。

高校軟式に対応したバットは、ほぼ「JSBB」マーク入りで、中学軟式にも対応しています。

中学軟式の場合、ビヨンドやカタリストのような高機能（複合）バットも使用できる連盟が多いのですが、高校に進学してからも野球を続ける場合は高機能バットは禁止ですので、最初から金属バットを使い続けるのは一つの手です。

高校で硬式野球を選んだ場合は、いきなりバットが900g以上となり重くなります。

それぞれの考え方にもよりますが、高校で金属になり、大学さらには社会人やプロになると硬式木製バットになります。

クラブチームやたまに試合をするなら当然ビヨンドなどの「飛ぶ」バットが楽しくプレーすることができますが、「仕事」としての野球を目指すのであれば、中学時代も金属バットで押し通した方がいいかもしれません。

金属バットもヘッドキャップの改良や金属の肉厚調整で結構飛ぶようになっていますからね。

硬式用の金属バットも軟式で使えるの！？

はい。

硬式の金属バットも高校軟式の公式戦で使うことができます。

高校硬式バットもSGマークがついており、カラーなどの規定も一緒ですので使えます。

ただし重量が全て900g以上というヘビーウエイト。好みで使っているチームもありますが、重いのでパワーがあり、スイングスピードが早くないと難しいかもしれませんね。

スイングスピードが同じ場合は、バットが重い方が飛びますが、高校軟式の場合せっかく軽いバットも使えるので、バット操作がしやすく、スイングスピードも稼げる軽めのバットがオススメです。

あと硬式用の金属バットが気に入り、そのまま大学や専門学校の軟式に持っていってはだめです。

先にバットのルールを説明した通り、高校野球はSGマークのみでOKですが、大学などはJSBBの認定を受けたバットのみとなるからです。硬式用金属バットは認定受けれないので、使うことができません。

それでは、中学高校軟式対応の金属バットをご説明していきます。

ミズノの中学高校対応の軟式金属バット

●ミズノグローバルエリート軟式金属バットミドルバランス Jコング中学高校軟式使用可 1CJMR122

まずご紹介するのが、ミズノ「Jコング」。

硬式でも活躍している人気シリーズですね。重量も730g〜750gと重すぎず、軽すぎず。ミドルバランスなので振り抜き感もいいです。

素材が「NJ703」という強度と耐力を高めた合金で、ボールを弾き返す系のバットです。

スイングスピードが早く、パワーのあるバッターにはピッタリです。

［仕様］
●メーカー名：ミズノ(MIZUNO)
●メーカー品番：1CJMR122
●カラー・サイズ
・ゴールド(50)：83cm・平均730g
・ブラック(09)：84cm・平均750g
●直径：67mm
●素材：NJ703
●グリップテープ：1CJYT103
●ミドルバランス
●日本製


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

●ミズノグローバルエリート軟式金属バットミドルバランス VコングTH 1CJMR116

続いては、名作「Vコング」のグリップ太め設計の「VコングTH」。

「太い」は英語で「THICK」。ここからTHがきているのでしょうね。

グリップが太いとバット操作がしやすいので、Vコング独自の打感である「乗せる」バッティングの際に、「乗せて」どこに「飛ばすか」まで考えたバットですね。

さらに素材は従来の「Vコング」に使われている素材「HS700」と比較して、柔らかく、素材の伸びがある「ZX70」という素材を採用しており、より乗せて打球の操作性まで向上させたモデルとなります。

よく守備体形で、「あの右中間あたりに打ちたい」などと考えながら打席に立つこともありますが、そういったことがやりやすいバットでもありますね。

［仕様］
●メーカー名：ミズノ(MIZUNO)
●メーカー品番：1CJMR116
●カラー・サイズ
・ブラック(09)：83cm・平均720g
・BUシルバー(28)：84cm・平均740g
●直径：67mm
●素材：ZX70
●ミドルバランス


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

●ミズノビクトリーステージ軟式金属バットミドルバランス Vコング02

いよいよ登場したミズノVコング02。

硬式のVコング02が誕生したのが平成18年（2006年）ですので、かなりのロングセラーになります。

打者のローリング力を生かすために生まれた「タテ研磨加工」を始め、ミドルバランスでありながら先に比重をおいたヘッドキャップで振り抜けを追求。さらに専用金属を採用して肉厚バランスをミドル比重にして、バットにたわみを持たせました。

いわゆる「たわみ」と「重めのヘッドキャップ」が、乗せてライナー調の飛距離を生む原動力となり大人気バットになりました。

今でも使われているユーザーは多いのではないでしょうかね。

実はこのバット、ミズノ泣かせなんですよ。

いくら新しい金属バットを開発しても、このVコング02と比較されてしまい、あまりいい評価を得られないことがあったからです。

初代は偉大なのですね。確かに今でも現役で使われていますので、最初からかなり完成されたバットだったということですね。

懐かしの「ビクトリーステージ」ブランドも健在です。

［仕様］
●メーカー名：ミズノ(MIZUNO)
●シリーズ名：ビクトリーステージ(Victory Stage)
●メーカー品番・カラー
・2TR43320：カラー：ゴールド(50N)、サイズ：82cm・720g平均
・2TR43330：カラー：シルバー(03N)、サイズ：83cm・740g平均
・2TR43340：カラー：ブラック(09N)、サイズ：84cm・750g平均
●素材：HS700
●直径：67mm
●ミドルバランス


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

●ミズノ軟式金属バット軽量トップバランススカイウォーリア 1CJMR130

次に紹介するのは、中学高校軟式対応の中でもかなり軽量な部類の金属バットです。

560gと570gですので、ジュニア少年用のビヨンドやVコングよりも軽い設定になっています。

ちょうど学童から中学軟式に上がってきて、高校などの先を見越して金属バットで練習していく選手にもぴったりなバットです。

もちろん縦研磨ありで、素材は柔らかく、伸びのある「ZX70」を採用。

軽量なので、ヘッドスピードが上がり、さらに素材は柔らかいので「乗せて」打つ感覚が身につきます。

やはり軽さは大事ですよ。軽いのでトップバランスにしても、操作性がよく、うまく振り抜くことが可能です。

中学軟式から高校ぐらいまで対応した軽量系のスタンダード金属バットです。

［仕様］
●メーカー名：ミズノ(MIZUNO)
●メーカー品番：1CJMR130
●サイズ/カラー：83cm・560g平均/シルバー(03)、84cm・570g平均/ブラック(09)
●素材：金属(ZX70)
●トップバランス


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

アシックスの中学高校対応の軟式金属バット

アシックスのバットですが、どうも金属バットに関しては高校野球でもアシックスは少ない印象です。

実はプロでもアシックスバットの選手は多く、代表するところといえば、

・広島カープ：丸佳浩　選手（2017年最多安打・2018年最高出塁率）

・広島カープ：鈴木誠也　選手（2018年3割30本塁打達成）

・エンゼルス：大谷翔平　選手（二刀流として大活躍、2018年打率.361）

このように打率や出塁率が上位のプロ野球選手がアシックスバットを使用しています。

●アシックス軟式金属バット中学高校軟式使用可スピードアクセルQUICK BB3031

アシックスの最高ブランド「ゴールドステージ」から1スペック、中学高校軟式対応の金属バットが出ています。

このバット、確実な操作性とミート率を重点に置いた金属バットになります。

ピッチャーが投げた球に当たらなくては、どうしようもないという考え方から、バランスはライトバランス（手元重心）にして、さらにバットコントロールがしやすいセミフレアグリップ。

中学高校軟式金属バットは750gぐらいの重量が多いのですが、それよりも若干軽めの680g平均。

操作性を重視し、さらにヘッドスピードも上がる絶妙なバランスにしております。

まずはホームランなどの飛距離よりも、確実に当ててヒットにしたいバッター、空振りが多いバッターには、本当に一度試してみていただきたいバットです。

他メーカーはどうしても飛距離を中心に考えてしまいますが、このバットもちろん芯をくえば飛びますが、とにかく当てる！とにかく空振りを減らす！というコンセプトに集中しているモデルです。

実はチームバットとしても最高の金属バットです。

飛距離重視、乗せ重視の中で、どうしてもバットに当てたいという場面が試合には多々あると思います。

空振りやフライではなく確実に強いゴロをセカンド方向になどなど・・・。

そういった役目を果たしてくれる画期的な金属バットです。

素材はバット専用素材のSA700。強度と耐久性を兼ね備えた超々ジュラルミン素材。

ヘッドキャップもハニカム構造を採用し強度を保ちながらも軽量化したUL1キャップ。

同じようなスペックのバットを多く持っているチームには、このような「くせ者」バットが必要になるときがあると思います。

［仕様］
●メーカー名：アシックス(asics)
●メーカー品番：BB3031
●カラー：ブラック(90)
●サイズ：S84(84cm・680g平均)
●素材：超々ジェラルミンSA700、グリップ(ポリウレタン)
●直径：6.7cm
●ライトバランス
●縦研磨
●UL1キャップ
●グリップテープ：BET-02
●セミフレアグリップ
●中学高校軟式野球使用可能


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

●アシックス軟式金属バット中学高校軟式使用可スピードアクセルQUICK BB3031

続きましてアシックスの軽量金属バット、スーパーライテッザです。

このバットジュニア用もあるのですが、人気なんですよね。見た目がちょっとトップよりに見えるのですが、操作性重視のライトバランス（手元重心）で、さらに結構軽い！

軽いのでヘッドスピードも上がりやすいのですが、硬くなったM号に負けないように設計変更しています。

材質がKX400といい、適度なやわらかさでボールを食いつかせ、強い打球を生む超々ジュラルミン素材を採用しています。

中学軟式でも使える金属バットですね。重量も学童などが使う金属バットとそれほど変わりないので。

学童から中学軟式に上がったときに、大人用ビヨンドなどはやはり重いので、使いこなすのが難しいと思います。

先輩が投げる投球も早いので、最初は振り送れないように軽量金属バットがオススメです。

もちろん高校でも使えますよ。

［仕様］
●メーカー名：アシックス(asics)
●メーカー品番：BB3053
●カラー：シルバー(10)
●サイズ：S83(84cm・550g平均)、S84(84cm・560g平均)
●素材：超々ジェラルミンKX400、グリップ(ポリウレタン)
●直径：6.95cm
●ライトバランス
●縦研磨
●グリップテープ：BET-05
●中学高校軟式野球使用可能


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

●アシックス軟式金属バット高校軟式使用可ライテッザSPW スラッガー向け BB3046

細身で軽量ですが、スラッガー向けのバット設計になっています。

スラッガーが好むテーパーにかけて細くなる形状を採用し、振り抜きやすさを追求。
金属バットの本体は軽量にしつつ、新ヘッドキャップを採用(80gの錘入りに)することで、従来よりもさらに重心が先端になったトップバランス。
投球に当たり負けしにくい設計にしています。

こちらの金属バットもM号ボールの変更にあたり、従来の仕様では投球の衝撃に当たり負けする可能性があったためにバット設計を変更。
操作性かつ振りぬきの良さを求める選手に最適なスペックになりました。

いわゆるスーパートップバランスモデルですね。ただバット重量自体はそれほど重く無いので、あまりパワーがない選手でも使いこなせます。

スーパーライテッザの特徴でもある細身形状とヘッドキャップの重りで、かなり振り抜きやすいモデルになってますね。


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

ルイスビルスラッガーの中学高校対応の軟式金属バット

ルイスビルスラッガーからも毎年1モデル高校軟式に対応した金属バットを出しています。

少々地味なイメージなのですが、固定ファンがいるようで、毎年コンスタントに売れている人気モデルです。

●ルイスビルスラッガー野球軟式用金属バット中学高校軟式対応トップバランスルイビル AC21 WTLJRB19A

これは2019年の最新モデルになります。見た目などは2018年モデルと変わりません。

重量も650g前後なので、中学生から高校生など万人向けのオールマイティモデルですね。

特徴あるスペックとしては、「82cm」モデル！

短い大人用金属バットはあまりないスペックなんですよ。最近はコンパクトに振るように指導されることも多いのですが、このバットは物理的にコンパクト。

重量も軽めなので、トップバランスですが操作性もいいモデルです。

お値段も実売12,000円前後のため、比較的手に入れやすいのではないでしょうか。

［仕様］
●メーカー名：ルイスビルスラッガー(Louisville Slugger)/ルイビル
●シリーズ名：PRIME C271(BLACK MONSTER)
●メーカー品番：WTLJRB19A
●カラー：ブラック
●サイズ：
▽8264(82cm・640g平均)New!
▽8365(83cm・650g平均)
▽8466(84cm・660g平均)
●素材：AC21(USAアルミ)
●トップバランス
●縦研磨加工
●エンドキャップ：ルイスビルプロカップエンドキャップ
●グリップテープ：WTLGT01


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

SSK（エスエスケイ）の中学高校対応の軟式金属バット

SSKからは硬式で大人気のスカイビートシリーズと公式戦使用可能なのですが、金属の中にウレタンを入れた特殊バット「クラムメタル」がオススメです。

●SSK 野球軟式金属バットスカイビート31K RB 中学高校軟式野球使用可 SBB4001

硬式でも大人気のスカイビートです。スペック的にも中学軟式から大人まで全てのユーザーが使えるようになっています。

もちろん硬式ゆずりのあの打球音と打感は健在です。

かなりの振り抜きやすさを実現しています。

SSKでは「オールラウンドバランス」といい、いわゆる手元バランスのバットで、さらに長さの割には軽めの設定なので振り抜き感や操作感はかなり高い金属バットになります。

カーリングヘッドのキャップを採用しており、キャップにカーリング（曲げ）加工を施すことにより、打球時の力の分散を抑え、反発特性を引き出すSSK独自のパワーファインクションを搭載しています。

［仕様］
●メーカー名：エスエスケイ(SSK)
●メーカー品番：SBB4001
●カラー：ライトグリーンゴールド(50)※限定カラー
　　　　　ブラック×ゴールド(9038)
●サイズ：83cm・610g平均、84cm・620g平均、85cm・630g平均
●オールラウンドバランス
●素材：超々ジュラルミン(G170)
●最大径：Φ67mm
●グリップテープ：GTPU9(BR)
●WF形状
●SB研磨(縦研磨)
●中学高校軟式野球使用可
●日本製


ベースマンで CHECK!	楽天ショップで CHECK!	yahooショッピングで CHECK!

●SSK 野球軟式金属バットスカイビート31K RB 中学高校軟式野球使用可 SBB4001

17年モデルからの継続となるクラムメタルです。

このバットは超々ジュラルミン（G170）の中にウレタンを入れた金属バットになります。高機能系のようなイメージですが、高校軟式に対応しております。

バットのスタイルもグリップエンドからヘッドまで一直線のイメージで、非常に振り抜きがいいです。

この形状のバットはショアなバッティングにも、長打を狙うにも適しているんですよね。

［仕様］
●メーカー名：エスエスケイ(SSK)
●メーカー品番：CRN00117
●サイズ：84cm・690g平均、85cm・710g平均
●カラー：シルバー(95)
●素材：超々ジュラルミン(G170)
●最大径：68mm
●グリップテープ：GTPU9BR
●カーリングヘッド
●SB研磨
●中学高校軟式野球使用可
●トップバランス
●日本製