2017年モデル軟式「カタリスト2」から新モデル「ニュートロン」など一挙紹介
▶2018年新軟式球に対応したカタリスト2Ti・ニュートロンが遂に登場!
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2017年モデル「カタリスト2」さらなる飛距離を求めて
いよいよ登場間近になったルイスビルスラッガーの2017年新モデル「カタリスト2」。
カーボン系のバットではダントツの人気バット。まずはカタリストって何?ルイスビルスラッガーって何?とうい方のために少し説明から。
ルイスビルスラッガー社
ルイスビルスラッガー社は100年以上の歴史のある、アメリカの老舗バットメーカーで今でもMLBのメジャー選手の多くが使用しているバットを製造しております。
長い野球の歴史の中で、アメリカのプロ野球選手に提供した最初のバットを製造したことでも有名です。この当時は当然手作り。
最初にバットを作ったのは木工職人の父を持つパド・ヒラリック氏。
もともとアマチュア野球の選手だった彼が地元ルイスビル・エクリプスのスター選手だったピート・ブローニングのためにバットを作り、そのバットを使ったピートは翌日の試合で三安打の大活躍。パドのバット作りへの情熱が加熱しました。
ちなみにピート・ブローニング氏。
その長打力から「The Louisville Slugger(ルイスビルの主砲)」と呼ばれていました。これが後にヒラリック家が製造するバットの名称由来となります。
その後順調に業績を伸ばし、1905年9月1日にピッツバーグ・パイレーツのスーパースターだったホーナス・ワグナーと用具契約を交わします。
彼はメーカーと契約を結んだ初のプロ野球選手となると同時に、ルイスビル社の契約選手第一号となりました。
さらに1908年にはタイ・カップとの間にバットの用具契約を取り交わします。
タイ・カップといえば1909年にはMLB史上唯一の打撃全タイトル制覇を達成。
ピート・ローズに破られるまでメジャーリーグ歴代1位の4191本の安打を打ち、フレア型のグリップエンド(タイカップ型)を考案。
ベーブ・ルースと並んで野球の神様みたいな選手です。
1923年ごろにはアメリカ一のバットメーカーへと成長し、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリック、テッド・ウィリアムズなど多くのスーパースターと契約を交わしました。
現在でもMLB選手の6割がルイスビルスラッガーのバットを使用しています。
時代が変わり、100%カーボンコンポジットやチタンなどの新素材を使用した高機能バットなどの製造も順調に伸びており、日本でも「カタリスト」や中学硬式用の「OPA」など人気モデルを出しております。
カタリストバットは使えば使うほど飛距離が伸びる!
カタリストは年度毎に素材やジョイントなど微妙に違うモデルを発表しますが、基本的には
100%カーボン素材のコンポジットバットです。そこにバットの根本部にチタンなどでしなりを抑える加工を行い高反発と高耐久性を生み出しております。
カーボン素材やコンポジットなどは軽量で非常に丈夫です。さらにバット設計の自由度が高く、ヘッド部を少し薄くしてスイングの切れを出したり、逆にヘッドを厚くしてミート部を薄く設計し、カーボンのトランポリン効果にて飛距離を稼ぐ。などということが比較的容易にできます。
カタリストの場合は、「カタリスト構造」を採用しており
純度の高い高級カーボンを使用し、
根元は堅く・先端はしなやかにすることで、
よりしなりが生まれ、ヘッドスピードが増加=反発力が高まるように設計されております。
さらにカタリストは使えば使うほど飛距離が伸びていきます。
自分の野球技術の成長とともに、バットも成長して飛距離を伸ばしてくれるのです!
超々ジェラルミンバットやアルミバット、ビヨンドなどのウレタンバットなどは基本、使い始め(新品)の時が一番飛びます。
そこから使い続けますとバット素材の劣化やキズ、へこみなどでだんだんと飛ばなくなってきます。
カタリストの場合は、手元部を硬く、ミート部をしなやかにしている構造で高反発を生み出しますが、高純度のカーボン素材を100%使用しており、打球が当たるたびにカーボン部分にほんの数ミクロンの隙間ができます。カーボンは編み込まれているので、打球を打てば打つほどミート部のカーボン部分に反発力のある隙間が生まれます。
これがトランポリン効果により、しなり+トランポリン効果という相乗効果が生まれて、使えば使うほど飛距離が伸びていく要因です。
つまりカタリストの場合、使い始めが一番飛ばなくて、使い続けて素材の限界(破損)の時が一番飛ぶ状態となります。
とは言いましても、素材とカタリスト設計で最初からかなり飛びますけどね。
どのバッターがカタリスト向きか?
よく高機能バットで、「ビヨンド」と「カタリスト」はどっちが飛ぶの?と聞かれることがあります。
なかなか答えづらいのですが、バッターのタイプによりますね。
ビヨンドとカタリストの特徴として
ビヨンド
ミート部にウレタンを使用し、ボールをつぶさないで飛ばすタイプ。
非力なバッターなどでも飛ばすことができる。ライナーというよりもフライの伸びで飛距離を伸ばす。
カタリスト
100%カーボンコンポジットバット。素材としなりによる高反発を生みます。
打感も金属に近く、打球の初速も早い。
大雑把に言えば上記の特徴があります。
まずビヨンド系のウレタン素材の打感が嫌いな人と、バントや小技などを多様する打順2番タイプはカタリストがオススメ。
ビヨンド系はバントなどやりにくいです。思った以上に飛んでしまうことがあります。カタリストは普通の金属とそれほど変わりません。
スイングスピードが遅い人や、下半身がしっかりしておらずスイング後にフラフラしてしまったりする人はビヨンドがオススメ。
力まなくても自分のスイングスピードで当てていけば、ビヨンドの場合飛んでいきますので。
スイングスピードがある程度あり、飛ばすだけではなく、強烈なゴロやライナー的なヒットも打ちたい場合はカタリスト。
先にも書いたとおり、カーボン素材はバット設計がしやすいのが特徴。
カタリストも大人用とジュニア用があり、一般的なスイングスピードで効果が出るように設計されております。
ただ力むのではなく下半身もしっかりして振り切れるバッターの場合、スイングスピードが早い事が多く、しっかりと早いスイングができるほどカタリストの性能をより発揮できます。
硬式野球をやっていて、現在は草野球チームで軟式をやっている方などもカタリストですね。
2017年度新モデル紹介(カタリスト2・ニュートロン・Prime C271)
2017年新モデルは薄型コンポジット素材を採用したカタリスト2、全くのニューコンセプト新商品のニュートロン、名称変更となりましたが、ブラックモンスターのC271。
バットデザインも一新されたルイスビルバットをご紹介。
ルイスビルスラッガー 軟式バット カタリスト2TI ミドルバランス WTLJRB17M
最新の薄型カーボンコンポジット素材とチタンベルトの相乗効果で反発力アップ。
ミドルバランス
長さは
(83cm・650g平均)
(84cm・680g平均)
ちなみに自分がどの長さのバットを選べばいいかご存知でしょうか?
筋肉の付き方やバッティングスタイル・好みなどで変わるので一概には言えませんが、
基本となる長さは、
自分のワキから指先までの長さ(cm)×1.3です。
私の場合は、ワキから指先まで64cmですので、64cm×1.3=83.4cm
微妙な小数点が出てしまいました・・・。
四捨五入で私の場合は83cmが基準となります。
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ルイスビルスラッガー ジュニア少年用 軟式 バット カタリスト2TI ミドルバランス WTLJJR17M
もちろん、ジュニア少年用もあります。
大人用とベースデザインは一緒ですが、ジュニア用カタリストはグリーンが入っています。
長さは
(76cm・540g平均)
(78cm・580g平均)
(80cm・600g平均)
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ルイスビルスラッガー 軟式 バット カタリスト2Ti トップバランス WTLJRB17T
最新の薄型カーボンコンポジット素材とチタンベルトの相乗効果で反発力アップ。
トップバランス
長さは
84cm・700g平均
85cm・720g平均
バットデザインはカーボンをイメージした、いかにも飛びそうなバット。85cm・750gモデルはスラッガー向けモデル。
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ルイスビルスラッガー ジュニア少年用 軟式 バット カタリスト2TI トップバランス WTLJJR17T
ジュニア用は長さが
76cm・540g平均
78cm・580g平均
80cm・600g平均
トップの重めなので、学童(5〜6年生)用ですね。
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17年度モデルは両方とも根本部分にチタンを巻いたタイプ。
根本は硬くし、強度を上げて先端部分のしなりを強めているようです。
ビヨンドとカタリストのいいとこ取り?
新コンセプトのバット「ニュートロン」
2017年度のルイスビルスラッガー社のバットで目玉になりそうな、新モデルが登場しました!
このニュートロン、ビヨンドとカタリストを足して2で割ったようなバット。
カタリストで定評のあるカーボンコンポジット材の上にビヨンドのウレタンとは違いますが、柔らかいラバー素材を巻き、さらに上にコンポジット素材でコーティング。
ビヨンドとカタリストの飛ぶ要素を足したバット!
ボールの変形を抑え、バットからの力を分散させずにボールに伝え、さらにコンポジット材によるしなりと高反発でボールを飛ばす。
このバット、ラバー素材を巻いていますが表面は硬いです。
ですので、バントなどの小技もやりやすそう。
またカタリストはある程度のスイングスピードがあったほうが、より効果を発揮しますが、このニュートロンはバットスピードがそれほど早くなくてもラバー素材がそれを補い、高反発を実現します。
コンポジット材を使用しているので、カタリストと同様、使い込むほどにトランポリン効果が発揮されそうです。
バットのフォルムもジョイント部から「スッ」とスリムになり、しなりを感じながら振り抜きやすさも向上しているイメージ。
長さは
83cm・680g平均
84cm・710g平均
85cm・740g平均
セミトップバランスです。
また実際に使用の際には下記の注意事項があります。
打撃時の衝撃をより緩和するため、ジョイント(つなぎ目)は固定されておらず、若干の遊びを設けております。
そのため使用を重ねるうちに打音、打感に微妙な変化が生じることがありますが、品質上問題はありません。
ルイスビルスラッガー 軟式バット ニュートロン セミトップバランス ルイビル WTLJRB17N
バットのカラーリングもいかにも「アメリカ」というイメージでかっこいい!
ブラックにネオンイエローがポイントになっていますね。
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ルイスビルスラッガー ジュニア少年用 軟式バット ニュートロン セミトップバランス WTLJJR17N
もちろん、ジュニア用もあります。
長さは
76cm・540g平均
78cm・580g平均
80cm・600g平均
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昨年度実績NO1モデル
ブラックモンスター(Prime C271)
昨年度爆発的な人気となった「ブラックモンスター(Prime C271)」。
今年も発売されます。
特徴は何と言ってもその長打力!
カーボン製のノックバットをイメージしたフォルム。ノックバットは遠心力にて少ない力で遠くに飛ばす形状となっておりますが、この形状に近く、MLBではケン・グリフィやアレックス・ロドリゲスなども使っている長距離打者専用モデル(C271型)を再現しております。
100%パフォーマンスコンポジットカーボン素材を使用しており、カタリストの反発力も併せ持つ最強の長距離バットです。
このバット、ブンブンと振り回すだけではなく86cmモデルで710g平均と長さの割にはそれほど重くなく、コンスタントに高い打率を維持するのにも適しております。
C271型の木製バットはフレアタイプ(タイカップ型)のグリップを採用しているので、完全再現ではないのですがグリップテープやグリップパッドなどで、完全再現してもいいのではないでしょうか。
例えば、
ブラックモンスター(271)にグリップパッドをつけてフレアグリップとして
グリップテープは巻き直さないといけないので、せっかくなのでこちらもアメリカのリザードスキンズのグリップテープを採用。
個人的にはすごくかっこいいと思いますが、いかがでしょうか?
86cmは振れなくても、84cmなら下手っぴの私でも扱えそうです。入荷したら買ってしまいそうです。
さて、ブラックモンスターの長さなどのスペックは
84cm・680g平均
86cm・710g平均
軟式バットとしては長めの86cmでも重量を抑えて操作感が損なわれないようにしています。
このバット上級者向けですが、使いこなせれば最高の成績を残せるかも。
リザードスキンズのグリップテープはこちらでも特集しておりますので、ぜひ御覧ください。
ルイスビルスラッガー 軟式 バット Prime C271 トップバランス ルイビル WTLJRB17P ブラックモンスター
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最後に
いよいよ17年の新モデルが12月に登場します。
今回はやはり新コンセプト軟式バットの「ニュートロン」が注目です。
バットの高反発系では、カーボン素材を使用したカタリストやZETTのブラックモンスターと、柔らかいウレタン系のミズノビヨンドとアシックスのバーストインパクトなどの2系統に分かれますが、どこかのメーカーが両方の特徴を合体させたバットを発売するのではと考えていました。
まさかルイスビルがカタリストと合体させるとは・・・。ホントに最強かも!?
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