中学硬式バット、これで迷わない。オススメ人気バット特集。女子硬式にも使えます
リトルシニアやボーイズリーグ中学部、そして女子硬式選手にもオススメな中学硬式バットをご紹介。ポニーリーグによる低反発バット(BBCOR仕様)も詳しく解説します。
小学生の時に軟式野球をプレーしていた選手が、中学生になり学校の軟式野球部に入部したり、小学生の時に所属していたチームの中学部に入部したりしますが、最近ではリトルシニアやボーイズリーグの中学部、ポニーリーグやヤングリーグなど硬式チームに進み、高校野球やその後の大学、プロなどを見据えた進路を取る選手も多くいます。
今回はそんな中学硬式のルールや特徴、オススメのバットなどをご紹介していきます。
中学硬式リーグ
まずは中学硬式のリーグを簡単に説明したいと思います。
各地に中学硬式リーグがありますが、メインとなるのが下記の4つです。
▶リトルシニア
▶ボーイズリーグ中学部
▶ポニーリーグ
▶ヤングリーブ
上記のリーグは公益法人日本野球連盟に所属しており、指導者は中学生投手や選手の障害予防のために厳しい統一ガイドラインがあります。
●中学生投手の投球制限に関する統一ガイドライン
1.試合での登板は以下のとおり制限する。
1日7イニング以内とし、連続する2日間で10イニング以内とする。
また、1日複数試合に登板した投手、連続する2日間で合計5イニングを超えた投手(5イニングは可)及び3日間連続で登板した投手は、翌日に投手または捕手として試合に出場することはできないものとする。
ただし、イニングの端数(1/3または2/3)は1イニングとみなす。
投手イニング数の例
2.練習の中での全力投球は以下のとおり制限する。
1日70球以内、週350球以内とする。
また週に1日以上、全力による投球練習をしない日を設けること。
投手だけではなく、他の選手の方やヒジの痛みなどを把握し、注意を払うことを義務付けています。
詳しくは
こちらのPDFに記載しております。
硬式中学部の頂点の大会は、全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップになりますね。
リトルシニア
1972年に日本リトルシニア野球協会として発足し、全国7地区に連盟を持っています。2019年8月現在、高知県・島根県・鹿児島県・沖縄県を除く全都道府県にチームがあります。全国に連盟がありますが、主に関東が強いですかね。
ジュニアのリトルリーグから上がってくる選手も多いです。
アメリカが発祥の地で、年齢の数え方もアメリカ基準となります。
このため中学1年生でも5月1日現在で13歳になっていなければ(4月生まれでなければ)、その年のリトルリーグの夏季大会までプレー出来ます。
リトルシニアは中学1年~3年生で構成しており、競技ルールはイニングスが7回となっている以外はほぼ公認野球規則のルールに準じて行われています。
●リトルシニアのバットルール
(1)金属製バットは中学硬式用、硬式用に限る。
(2)木製、接合バットの使用は認める。(合板、合竹等)
※接合バットはラミバットのことです。
(3)マスコットバットは使用できない。試合中はダグアウトに持ち込めない。バットリング、鉄棒類の球場への持ち込みを禁止する。
※マスコットバットはトレーニングバットのこと。
ボーイズリーグ中学部
鶴岡一人さんの主導により1970年に大阪市で28チームの少年野球団でスタートしました。
当初は近畿圏を中心にしていたが、その後全国各地に参加チームが増加し、2005年現在全国40箇所の支部・600チーム(小学生の部、中学生の部を含めて)が参加し、毎年春季大会、夏季の全国選手権大会を中心にして各地で大会が開催されています。
大阪からスタートしているので、関西圏に多くのチームがあります。
試合イニングスは中学生は7回(一般の試合は9回)ですが、得点差によってはコールドゲームが設定されることもあります。
また同点の場合、殆どはトーナメントで行うため延長戦が回数・時間無制限で行われたり、またはタイムテーブルの関係で時間制限付きで、同点の場合抽選で次のステップ進出のチームを決めることもあります。
ヘルメットは各チームとも1試合に付き7個以上使用することが義務付けられています。
●ボーイズリーグ中学部のバットルール
(1)中学生の部のバットは金属製(SGマークが付いているもの)及び木製(一本の木材で作られているもの)のみ使用が許される。
(2)バットグリップのゴムや皮に緩み、ほぐれ、ほぐれそうになっている物は補修を指導し、補修が出来ない状態であれば使用禁止とする。但し、補修が完了し再審査を受ければ使用を認める。
(3)バットの握り部分(端から18インチ、45.7cm)には、何らかの物資を付着したり、ザラザラにして握りやすくすることは許されるが、18インチの制限を超えてまで細工したバットを試合で使用することは禁止する。
(4)金属バット表面に変形や凹み、ヒビ割れが無いかチェックする。発見した場合は使用禁止とする。
(5)中学生は小学生用のバットの使用を禁止する。又、ベンチ内にマスコットバット、鉄棒、バットリングの持ち込みを禁止する。
ポニーリーグ
1950年秋、ポニーリーグは米国ペンシルバニア州ワシントンで誕生しました。
日本では1975年(昭和50年)、米国ボーイズ・ベースボール協会ポニーリーグ公認のもと、日本ポニー・リーグ野球協会が結成され、更に翌年には小学生高学年を対象としたブロンコリーグが加わり、改称ののち、現在の日本ポニーベースボール協会となりました。2014年には日本硬式少年野球連盟(ジャパンリーグ)と統合し新たな出発を果たしています。
結成以来、ポニーリーグ(中学生)、ブロンコリーグ(小学高学年)ともに世界のチームと試合を繰り返しています。
ポニーリーグでは中学1年生は縮小ダイヤモンドといい、少し小さいグラウンドで試合が行われます。
・ベース間距離:25.84m
・投球間距離:17.41m
・本塁・二塁間距離:36.50m
ざっくり中学2年生以上と約2mぐらい距離が短いですね。
●リエントリー制度
他の団体にはないポニーリーグのルールとして「リエントリー」があります。
スタメン9名に限って、一度選手交代でダッグアウトに戻っても、再度試合に出られるというルールです。
この場合、打順は元のままですが、守備は変わってもかまいません。但し、投手だけは再度投手としては守備につけません。
これも、選手交代に当たって、後のことを考えると指導者も容易に選手交代に踏み切れず、従って控えの選手はプレーの機会を失いやすいという問題をなくす為のものです。
スタメンを後に戻せるというルールを採用することによって、1人でも多くの選手を試合に出させる、という事を可能にします。
またポニーリーグでは2020年より「PONY SUPER ACTION 2020」という選手の将来育成や怪我防止のための規約を制定しました。
かなり思い切ったルール制定で、中学生年代が成長期にあたり、体の変化が最も大きいことに注目し、その上で同年代のスポーツを対象とした団体、および指導者は「子供の健康を考えること」「将来のための育成時期であること」を念頭に置くことを目指しています。
投手の投球数に関しては、かなりの制限があり
○PITCH Scale(投球目安)
中学1年生 1試合の投球数:60球 週間投球数:180球 ※変化球禁止
中学2年生 1試合の投球数:70球 週間投球数:210球 ※体の負荷となる変化球禁止
中学3年生 1試合の投球数:80球 週間投球数:240球
公式トーナメントで適用される「投球限度」では、同一試合での再登板を1回だけ認める一方で、同日にダブルヘッダーなどが行われる場合は、連投および投手捕手兼任を禁止。また、3連投は禁止され、1日50球以上の投球を行った場合は、投手として休養日を1日設定することになります。
○Tournament PITCH Limit(投球限度)
中学1年生 1試合の投球数:60球 ※変化球禁止
中学2年生 1試合の投球数:75球
中学3年生 1試合の投球数:85球
またバットの規制もあります。
「投球数制限」をサポートする仕組みとして、低反発金属バットとも呼ばれる国際標準バット(USAバット)を導入。
投手ライナーや強襲ヒットなどの危険から選手を守ると同時に、投球の原点教育(直球の切れと制球力)、打撃の原点教育(芯でボールを捉える)を目指すという。
いわゆるBBCOR(Batted Ball Coefficient of Restitution)仕様のバットしか使えなくなります。
※BBCOR(Batted Ball Coefficient of Restitution)バット
BBCOR仕様の金属バットは木製バットの反発係数と同等の0.50以下のもので、アメリカでは大学、高校、リトルリーグなどすべてのアマチュア野球でBBCOR仕様以外のバットは使用できなくなっています。
ヤングリーグ
1993年01月設立した比較的歴史が浅いジュニアの硬式野球リーグです。
中学部がメインとなりますが、小学生の部もあります。
投球ルールなどは基本リトルシニアなどと同じです。
バットのルールも「中学硬式」と記載してある金属バットであれば使用できます。
また他リーグ(ボーイズ・リトル・ポニー)の名称記入バット使用可能です。
中学硬式バットに関して
各バットメーカーから中学硬式バットは発売されています。
2大人気バットとしては、「SSKスカイビート31K」と「ミズノVコング・Jコング」ですね。
これは高校の硬式バットでも同じです。
特徴としては、スカイビートとJコングが硬めの打感。弾くイメージですね。
逆にVコングが「乗せて」バックスピンをかけて飛ばすタイプです。
中学硬式バットの場合、ほとんど800g代の重さで、高校野球で使う硬式バットの規定「900g以上」より軽く作られています。
さらに中学硬式バットは女子硬式野球でも使われることが多いので、Jコングエアロのような700g前半の軽いバットもあります。
ここで女子硬式野球で使えるバットについて少し説明。
基本的に木製バットとラミバット(結合バット)は使用できます。
あとSGマークのついた硬式バットが使えますので、中学硬式も900g以上ある普通の硬式バットも利用可能です。
女子硬式選手の多くは中学硬式バットを使用していますね。
それでは各メーカーの人気中学硬式バットを説明しますね。
SSK中学硬式バット「スカイビート31K」
最初にご紹介するのが、ド定番の中学硬式バット「SSKスカイビート31K WF-L(SBB2002)」です。
ミドルバランスで非常に振り抜きやすく、新たなスペックとして80cm・790g平均の軽く短いスペックも登場しました。
小学生から中学生になり、いきなり83cmとかだとバットに振られてしまいますね。
女子選手で小さめの身長であれば、やはり80cmというスペックは必要になりますね。さすがにジュニア硬式用は使えませんので。
タテ研磨加工で食いつきも抜群。31KのKは「KUITSUKI」のKですからね。
ヘッド側もWF形状といい、緩やかに絞り込み、先端にかかるバランスを軽減させ、より振り抜きやすいバランス設計にしています。
スカイビート31はヘッドスピードを上げて初めてパワーを発揮するバットなので、とにかくバットコントロールがしやすく、振り抜きやすい構造になっています。
ヘッドキャップも実績十分のインパクトパワーを逃さないカーリングヘッドを採用。
弾いて飛ばす、気持ちの良い打球音、飛ばすことと爽快感を両立させたい選手はスカイビート31Kがオススメですね。
SSK エスエスケイ 野球用 中学硬式用 金属 バット スカイビート31K WF-L JH SBB2002
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こちらは同じ中学硬式のスカイビート31Kなのですが、「LF(ライトフィーリング)」仕様になっており、SSKでいう「オールラウンドバランス」。
グリップエンド側に重さを追加して、より振り抜きやすい手前重心にしております。
最初にご紹介したミドルバランスタイプより各長さが20gづつ重くなっています。
これは手前重心による操作性の高さとヘッドスピードの向上が見込めるので、あえて重たくして飛距離を稼ぐようにしております。
飛ばすために一番重要なのはスイングスピード(ヘッドスピード)なのですが、同じスイングスピードの場合、重たいバットの方が飛距離が出ます。
手前重心なので、多少重たくしてもしっかりとスイングできる仕様なので、重量アップさせています。
SSK エスエスケイ 野球用 中学硬式用 金属 バット スカイビート31K WF-L JH SBB2002
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中学硬式バットで少しおもしろい機能を搭載したバットをご紹介します。
SSKの中学硬式バットクロノマスターJHです。
このバット、新素材N703iを使用しており、弾きというよりも粘りと強さがある金属で「乗せて」飛ばすことができるバットです。
さらに「デュアルバランス設計」なのですが、基本はミドルバランスです。
ただグリップ側とヘッド側の両方にバランスよく重量を置いているので、バットを長く持つと「トップバランス」。
短く持つと「ミドルバランス」というデュアル(2重)のバランス調整ができます。
中学更新バットの場合、ほとんどミドルバランスかカウンターバランス(手元バランス)なので、トップとミドルが1本のバットで体感できるのは非常に貴重です。
長く持って、トップバランスで長距離打者向け。
少し短く持って、ミドルバランスで短距離打者へ。
ちょっと試して見たくなるバットですね。
SSK エスエスケイ 野球用 中学硬式用 金属 バット ミドルバランス クロノマスター JH SBB2003
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ミズノ中学硬式バット「Vコング」
もう何年使い続けるのでしょうか。
平成18年(2006年)に登場してもう10年以上になるのですね。Vコング02。
まだまだ現役。品番も「2TH269」と古いミズノの品番を継続。(ショップの人しか分からないかもしれませんが)
さらに「ビクトリーステージ」ブランド。
私が最初に子供にプレゼントした軟式グラブもビクトリーステージでした。
高校野球で大ヒット。
ミドルバランスなのですが、重めのヘッドキャップを付けております。
ミドルバランスにどうしてもしたかったので、打球部等の肉厚調整して重さのバランスをとったところ、肉厚調整した部分がちょうどうまい具合に「たわみ」、乗せて飛ばす名作バットになりました。
さらにタテ研磨加工で乗せて打つと強烈なバックスピンがかかり、飛距離を出すようになっています。
中学硬式版も基本的には高校硬式のバットと同じです。
少しだけ重量を軽くしています。
実はボールを「乗せて」打つ感覚というのは非常に重要です。
プロやセミプロの方が、軟式ボールを打ってみると、ボールとバットの接触時間が非常に長く感じるようです。
プロ選手は木製バットを使用していますが、木製のバットのしなりを感じながら「乗せて」打つ感覚を大事にしている選手も多くいます。
乗せて飛ばしたい選手には最適だと思います。
ミズノ ビクトリーステージ 中学硬式 金属バット ミドルバランス Vコング02 2TH269
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Vコングからもうひとつ。
グリップが太めで、軽量タイプのVコングTHをご紹介。
女子硬式でも扱いやすいスペック。
83cmでVコング02と比べると40gも違います。グリップが太いので操作性もアップしています。
中学硬式を始めたばかりの選手や体の小さい選手、女子硬式選手などにオススメですね。
ミズノ 中学硬式金属バット ミドルバランス VコングTH グローバルエリート 1CJMH607
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ミズノ中学硬式バット「Jコング」
Vコングの弟分、Jコングにも中学硬式があります。
Jコングは硬く弾く打感が特徴で、どちらかといいますとSSKスカイビートと同じ系統のバットですね。
この中学硬式用のJコング02は、まず素材が改良されています。
Jコングには「NJ703」という金属が使われてるのですが、この金属をよりバットに適するように改良をした「NJ703β」という金属を使っています。
弾きが良いバットで、ヘッドキャップも「LCプラグ」という
まるで木製バットのヘッドくり抜き加工のようなキャップで、軽く振り抜きやすさを実現しているので、Jコングの硬い弾きと相性バツグンです。
ミズノ 野球用 中学硬式用 バット Jコング02 金属 ミドルバランス 1CJMH613
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Jコングからもうひとつ。
Jコングエアロをご紹介。
エアロという名前の通り、かなり軽くなっています。
82cm・730g平均
83cm・740g平均
とSSKのスカイビート31Kの80cmよりも軽い。
ちなみに軟式バットで大人気のギガキング02の83cmが720g平均ですから、20g程度しか違いがない。
硬式バットでこの軽さは驚異的。
中学硬式をプレーし始めたばかりの選手や女子選手でもしっかりと練習すれば、安定したスイングとヘッドスピードが稼げますね。
軽さは正義。MLBの選手でもできるだけ軽いバットでスイングスピードを上げて、ヒットを量産するタイプのバッターも多くいます。
ミズノ 中学硬式 金属 バット Jコングエアロ ミドルバランス 1CJMH611
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ディマリニ中学硬式バット「ヴードゥ(VOODOO)」
ディマリニのヴードゥは伝統のハーフアンドハーフテクノロジーに、打球部のTTテクノロジーがプラスされ、反発性能が向上しています。
ディマリニのヴードゥの場合、もともと柔らかめでバットに吸い付くような超々ジュラルミンを使っており、さらに2ピース構造のハーフ&ハーフテクノロジーで、非常によくしなるので、ボールとバット打球面の接触時間が長くなり効率的にスイングパワーを伝えることができる。
さらに打球部のヘッド側とテーパー側の金属肉厚を可能な限り薄くしているので、トランポリンのように反発します。
ヘッドキップも軽く強いタイプなので、ヘッドスピードも稼げます。
Vコング系の打感が好きで、乗せて飛ばす。
今の実力のままバットテクノロジーですぐに飛距離アップしたい選手には超オススメな中学硬式バットですね。
機能は同じで、トップバランスとミドルバランスがあります。
トップバランスがロゴ等がゴールド。
ミドルバランスがロト等がシルバーです。
実は中学硬式は振り抜きやすさや扱いやすさを重視して、ミドルバランスがほとんどです。
このヴードゥにはトップバランスがあり、ミドルバランスよりも軽く設計されています。
トップ好きで、ヘッドスピードを上げたい選手にはもってこいですね。
ディマリニ 野球 中学硬式 バット ヴードゥ ツーピース 金属製
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高校野球の低反発系バットの導入
ここで少し、高校野球の低反発バット導入についてご説明します。
リトルシニアやボーイズの中学部でプレーしている選手の多くはその後、硬式の高校野球へ進むかと思います。
現在、飛びすぎるバットの問題により反発性を木製バットに近づけ、国際試合でも活躍できるように、打球による怪我などが少なくなるように高野連などが第三者会議にて検討しております。
金属バット、最大径をさらに制限へ 高野連が見直し着手
日本高校野球連盟は20日、選手の安全対策の一環として、金属製バットの性能の見直しに着手すると発表した。反発力を低くすることで打球速度を抑える。引用:朝日新聞
現在の高校野球の金属バット規定は2001年秋から採用されたバットの最大径を67ミリ、重量を900グラム以上に制限する規定です。
この変更は金属バット自体のトランポリン効果を抑制するためにルール決めされましたが、選手たちの技術やパワーなども大人顔負けになってきているため、さらなる見直しが必要になった。
今回の見直しでは、最大径をさらに64ミリに制限する予定で、木製バットの平均値に近づくようです。
すでに高野連ではテストも行っていますね。
高野連、飛ばないバット試験公開 早ければ21年春から導入
日本高野連が金属製バットの高い反発性能を見直し、木製に近い「飛ばないバット」の導入を目指すことを受け、専門部会を設けて審議している製品安全協会は17日、東京都内で製品試験を報道陣に公開した。試験用バットに圧搾空気を用いて加速した硬式球を衝突させるなどしてデータ収集を進めている。
21年春から導入とのことですが、バットメーカーとの調整や移行期間なども検討されるのでしょうね。
どちらにしても、低反発系のバットが導入されるのは確実な状況みたいですね。
導入される具体的な年度などはまだ未定ですが、現在中学硬式でプレーしている選手もしくは学童の選手などはちょうどその規制制度にあたると思われます。
試合などではもちろん飛ばしたいでしょうから、現在発売されている中学硬式金属バットを使ってもいいと思います。
ただ練習時などは低反発バット(BBCORE対応)のバットや、木製バットなどで練習するのが将来的にはいいと思います。
高校後の大学、社会人、プロは木製バットですからね。
最初から練習等で慣れておくと、比較的スムーズに移行できるという話は結構聞きます。
そこで!
一般用(大人用)で少々重いのですが、木製とコンポジット芯のトレーニングバットがありオススメです。
打球部のみに木製のプロメープルを使用しており、硬くて上部な打球部を形成しております。
テーパー部からはウレタングリップで、振動を遮断してしびれを緩和するようになっています。
これだと反発基準もクリアしていて、木製とは違うので折れることも非常に少ないので練習には最適だと思います。
中学硬式で1年生とかではちょっと重いかもしれませんが、トレーニングバットなので重めでちょうどです。
ピッチャーの投げた硬式ボールも打つことができます。
BBCORとは
木製バットと同等の反発係数バット。
2011年シーズンよりNCAA(全米大学野球)で採用がスタートし、2012年シーズンからはNFHS(全米州立高校野球)を中心に各世代のアマチュア野球でも採用。
現在では、WBSC(国際野球連盟)主催の国際大会(U-15)でもBBCOR基準のバットを使用することとなっています。
ディマリニ 野球用 硬式 トレーニングバット 打込み BBCOR.50 メープル コンポジット
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ルイスビルスラッガー中学硬式バット「オパ(OPA)」
ルイビルの中学硬式2ピースバットのオパは、しびれ防止のためにジョイントタイプとしておりますが、しっかりとしなり「乗せて」打つことができます。
それとルイビルの金属バット全部に言えるのですが、実は打球部のヘッド側のみ薄く作っており、硬く軽いヘッドキャップとの相乗効果で非常にスイングがしやすくヘッドスピードを上げることができるようになっています。
ディマリニはヘッド側とテーパー側。
ルイビルはヘッド側。
タテ研磨加工もあるので、イメージとしてはVコングのように強烈なバックスピンをかけて飛ばすバットです。
あとルイビルのバットは打球部の並行な部分が多いので、芯が広いです。
多少ヘッド側、テーパー側に当たったとしても、それなりに飛んでくれることが多いバットです。
オパの場合、見た目も重要。
写真だと分かりづらいのですが、かなり高級感のある質感です。
ルイスビルスラッガー 野球用 中学硬式 金属バットツーピース 縦研磨 ミドルバランス OPA ルイビル WTLJSL20X
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ルイスビルスラッガー中学硬式バット「TPX」
オパが2ピースに対して、TPXはワンピースタイプ。
うれしいことに、トップバランスがありカラーもブラックとシルバーから選べます。
こちらもオパ同様に先端打撃部を薄くしており、ヘッドキャップも軽いので振り抜きの良さは抜群です。
軽量トップバランスですね。
もちろんミドルバランスもあります。
芯が広く、振り抜きやすいので使いやすいのでしっかりとした土台があれば使いやすいのはミドルかもしれません。
中学校2年生〜3年生に使ってほしいモデルです。
特に84cmは860g平均の重さがあるので、これが使いこなせれば高校に行っても戸惑うことはないですね。
ルイスビルスラッガー 野球用 中学硬式 金属バット 縦研磨 TPX
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アシックス中学硬式バット「ゴールドステージ スピードアクセルシリーズ」
アシックスの中学硬式バットは、その形状に特徴があります。
バットのテーパー部からヘッドの方まで「シューー」とスリムな形状です。
上記のバットはミドルバランスなのですが、ヘッドを効かせたスイングも可能な形状です。
さらに中学1年生や女子硬式の選手にも扱いやすい重量です。
・83.5cm/770g平均(83LL)
・84.5cm/780g平均(84LL)
中学硬式としては軽量なタイプ。
さらに長さも83.5cmと84.5cm。この0.5cmが他のバットと違う。
たった0.5cm(5mm)と思うかもしれませんが、プロの世界だとバットは1mm単位でこだわって選んでいる選手も多く、たった0.5cmでかなり印象が変わります。
軽めでこの長さのスペックは他社ではないので、試してみるのもいいかもしれません。
とにかく軽くて振り抜きやすいバットです。
アシックス 中学硬式 金属バット ミドルバランス スピードアクセルCYCLE2 3123A323
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ZETT(ゼット)中学硬式バット「アンドロイド」
ゼットからは3ピース構造の中学硬式バット「アンドロイド」をご紹介。
打撃部は超々ジュラルミン、さらにその下に超々ジュラルミン(薄め)、最下層のグリップ部は高密度カーボンという3層構造になっています。
ジョイントパーツが打撃時のシビレを分散させるため、アグレッシブなフルスイングを実現。
シビレを気にしてビビリながらスイングしなくても大丈夫。ジョイント部でシビレを軽減させます。
さらにグリップ部側に高密度カーボンを使用することで、ボールがバットにあたった時の逆反りを抑え、スイングパワーをそのままボールに伝え飛ばします。
タテ研磨加工もしているので、ジョイント部のしなりにより、乗せて打つことができます。
先端を少し絞って(細く)しているので、ヘッドも振り抜きやすいです。
ZETT 中学硬式 金属 コンポジット バット ミドルバランス 軽量化 アンドロイド BCT210
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最後に
シニアやボーイズの中学硬式は、高校野球を見据えた選手が多く在籍しています。
小学生から中学1年生になったばかりの選手は、バットの長さと重さにビックリし、なかなか扱えない選手も多いようです。
中学生の時は体の成長も早くなり、いきなり身長が大きくなったります。
軽いミドルバランスの方が当然扱いやすくヒットや出塁の可能性も高くなりますが、少し重めのバットをオススメします。
高校野球の場合、900g以上というのは、反発係数やバット径を今後変更しても変わらない可能性が高いので、できるだけ早めに慣れておくといいからです。
ただ女子硬式の場合はご自身に合ったバランスのバットがいいです。軽めの方が扱いやすくていいですよ。
中学硬式の場合は、2ピースのバットも使えるので、芯を外したときのシビレも怖がらずにどんどん振ってもらいたいですね。
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